■2016年3月19日(土)
自然を語る会
2016年3月19日(土) 10:30〜12:30
於:日比谷公園 緑と水の市民カレッジ
参加者 15名
担当 小川真理子さん
里山資本主義
―日本経済は「安心の原理」で動く―
藻谷浩介 NHK広島取材班
昨年11月の自然を語る会では井上恭介著「里海資本論」を取り上げたが、
今月は小川さんが、「デフレの正体」に続く連続大ベストセラー本の著者
藻谷浩介氏の「里山資本主義」を取り上げてくださった。
井上恭介氏と藻谷浩介氏は昵懇の間柄で《里山》《里海》は両氏の共作、
産物とも思われます。
当フォーラムは井上恭介さんを講師にお招きし、里山・里海フォーラム
「里山・里海からの贈り物」を5月21日(土)に銀座教文館9Fで開催する
ことにしています。
小川さんは角川新書版300頁分(5章と中間と最終総括)をA3一枚にエッセ
ンスをまとめ解説されました。
以下は私の感想、個人的解釈でお許し願えればありがたいです。
資本主義社会が姿形を替えながら生き延びてきたが、現在はペーパー
マネーをばらまき、刹那的、ギャンブル的ともいえるマネー資本主義。
お金と権力集中、格差の拡大で生き辛い社会と実感する人々が増えている
はずです。昔の貧困時代を思い、現在の豊かさを知り、自然のすばらしさ
美しさそして人間の知性や文化、精神的豊かさをより高く評価出来ぬものか。
経済成長一本やりは行き詰った。自然を壊さぬ技術開発や優れた頭脳の
必要性は薄れるものではなく、カネと効率の追求も全否定するのではないが、
「里山里海的生き方もあるよ、サブシステムだけれども。」と身をもって
孫たち(後世代)に伝えたい。
今回小川さんが解説された課題を来るフォーラム等でさらに皆で話し合ったり
楽しんだりしたいです。里山、里海に生きる人々の生き方に共感しながら。
(文責 岩渕)