■2016年12月17日(土)
自然を語る会
2016年12月17日(土)10:30〜12:30
於、日比谷公園 緑と水の市民カレッジ
参加者 15名
担当 柳澤征克さん
ポール・ブルックス著 上遠恵子訳『レイチェル・カーソン』
第13章 「海辺から」
〜レイチェル・カーソン著『海辺』
序章 「海辺の世界」、及び第1章「海辺の生きものたち」の前半〜
(新潮文庫版 9頁〜32頁冒頭)
カーソン「海の文学」、ベストセラー「海辺」(1955)序章の冒頭の1節、
「海辺は不思議に満ちた美しいところである」から
「海と陸との接点は常にとらえがたく、はっきりした境界線を引くことはできない」
迄の数行。読者はすでに「海辺の世界」へ引き込まれる。
そして、この日の読書会は序章と第1章「海辺の生きものたち」の前半部分迄、
交代で、美しいカーソンの文章(翻訳)を朗読し楽しんだ。
柳澤さんのリードで、周到に準備された貴重な冊子…メイン資料と補足資料(地図や
生き物図鑑)を使って学習し、確認し、描き、想像しつつ、楽しい時間を共有した。
次回(2月18日)「海辺の生きものたち」の後半部分(文庫本p32〜)の担当も柳澤さん。
同資料をお持ちの方に限らず、ご出席をお待ちしています。
危機迫る現代社会、潤いを与え、戦いを避ける自然文学こそ、益々大事にしたい。
私がまったく興味がなかったフジツボ君。
岩とか岸壁などに無数に貼りつき、見栄えがしない。でも見直した。激浪にもまれ、
干満で日射され、熱せられ、しかし、生きのびた。平たい円錐形は波、潮流、風からの
影響を減じ、平たい底面でコンクリート固着するとは。
生後直後、水に漂う幼生も直ちに「個体」を探す。(権力者より生き物に従いたい)
カーソンが訪れた海辺の三類型
(アメリカメイン州の)岩礁海岸、
(ジョージア州の)砂浜(干潟)、
(フロリダ州の)群島(サンゴ礁・マングローブ林)。
地球の自然と、自然条件に適応した生き物の豊かさ、美しさ、けなげさ。
全く不思議にみちている。
(文責:岩渕徹郎)